オンラインアシスタントとは

オンラインアシスタントの募集は狭き門?待遇が優れているのは?

オンラインアシスタント募集

オンラインアシスタントの募集は限られている

オンラインアシスタントの仕事に興味を持ち、その業務内容や給与などについて調べてみようと、また実際に求人に応募しようとインターネットで最初にぶつかる壁は、「募集が見当たらない」か「募集が少ない」ではないでしょうか。

検索ワードを変えてみたり、増やしても検索結果に大きな変化はなく戸惑った経験をされたかと思います。

また、それなら求人サイトで検索すればいいのではないのかと思い検索してみると、出てくる項目に「オンラインアシスタント」はほとんどなく、「オンライン」の「何か」ばかりではないでしょうか。

例えばオンラインショッピングの運営アシスタント、オンラインストアの事務アシスタント、オンラインゲームの運営アシスタントなど、一向に目的の「オンラインアシスタント」の一覧が出てこないのです。

検索の仕方が間違っているのかな? いいえ、間違ってはいません。募集そのものが少ないのです。

オンラインアシスタントの仕事は、日本に根付いてからまだそれほど時間が経っておらず、市場に参入している企業は多くないというのが現状です。

しかし、労働者側にとっては柔軟な働き方を実現できる仕事であるため、人気が非常に高まってきています。

オンラインアシスタントを募集する一般的な概要

募集自体にもそれぞれ違いがありますが、共通する部分や共通して求められる項目というのもあります。

給与:
給与については各企業や募集によって差がありますが、大きく2つに分かれます。

時給1000~1100円と、
月給18~27万円

この2つのパターンです。それぞれに募集内容やスキルによって誤差がありますが、平均するとこのようになります。

※試用期間(1カ月~3カ月)は時給が932~958になることが多いです。

また、時給と月給であえて示しましたのは、実際の募集内容がこのように分かれるためで、その点を反映させました。

これに含まれないものも存在します。雇用形態が異なる場合です。多くは契約社員としての雇用形態ですが、業務委託契約もあります。

業務委託契約はタスク型とも言い換えられます。

これは例えばタスク見込み1時間あたりに対して報酬が支払われ、多くの場合は900円(税込み)です。

タスク業務のデメリットは自由に時間を選べる反面、その時間に必ず仕事があるとは限らないことです。

より安定した収入と業務環境をお求めの方は契約社員の求人を探すことをお勧めします。

さらに業務委託契約の場合には自ら確定申告を行う必要があることにも注意が必要です。

スキル:
ほとんどの場合、必須スキルという項目があり、共通しているのはこちらです。

・ITリテラシーが高いこと(新しいITツールを使うことが得意・好き)
・中級以上のMicro Soft Officeのスキル(Excel関数・Power Pointが不自由なく使える程度)
・対人スキルが高いこと(営業ほか、B to Bでの交渉経験がある)

これに加えて、持っていると歓迎されるスキルというのもあります。

・カスタマーサポート、コールセンター経験
・リスティング広告運用経験
・WEBデザイン実務経験
・マネジメント経験
・英語・中国語などの語学スキル

雇用形態:
雇用形態は主に契約社員になります。同時に正社員登用の可能性があることが明記されている募集も少なくありません。

また、正社員としての募集もあります。しかし、募集の数そのものも募集人数(1名か2名)も少ないです。

他には業務委託や準社員という形。さらに契約社員としての契約で在宅派遣の業務という形もあります。

ただ多くは契約社員から始まり、実績やスキルアップの評価によって正社員登用に至るという形がほとんどです。

完全在宅勤務が可能な場合や、基本は在宅勤務だが定期的に会社に通うことを求められるものなど、勤務形態は企業によって変わります。

完全在宅勤務が可能な求人の場合、地理的な問題(会社に通えるかどうかなど)を考慮する必要がありません。

業務内容:
オンラインアシスタントの業務は多岐にわたり、また様々な業務に対応できる点がこのサービスの強みでもあります。

主な業務内容の例を挙げます。

・秘書(総務)
・経理
・人事
・WEBサイトの運用・制作またはその補助

これらの中にこれまでのキャリアを活かせるものが見つかれば、それはアシスタントとしての強みになります。また、新たにチャレンジして実績を経験を積むことも可能です。

福利厚生:
オンラインアシスタントの求人の中には福利厚生が示されているものもあります。例を以下に挙げます。

・社会保険完備
・有給休暇
・正社員登用あり
・PC貸与・購入補助制度あり
・年間休日123日(完全週休2日制、祝日、夏期休暇、年末年始、GW)
・産前産後休暇、育児休暇、介護休暇

オンラインアシスタントの募集をしている会社

ニット株式会社

オンラインアシスタント『Help You』を運営している企業です。

「未来を自分で選択できる社会をつくる」をビジョンとして掲げ、主な業務は、
・インターネット上でのオフィス業務代行(秘書・人事・経理など)サービス
・コンサルティング業務
・WEBメディアの運営
になります。

『Help You』の募集は一見するとどこにもないように思えますが、ホームページの会社概要などの項目を辿っていくと、「エントリーシートを提出する」や「アシスタント登録する」という項目があります。

そちらをクリックすると必要な情報を入力するページが出てきます。

大々的な募集はされていませんが、このようにエントリーシートを受け付けている他、ホームページを下っていくと随時募集していることがありますので、気になる場合にはこまめにホームページをチェックされることをお勧めします。

フジア株式会社

オンラインアシスタント大手『フジ子さん』を運営している企業です。

『フジ子さん』は業界屈指のコストパフォーマンスと質の高いサービスの提供を実現し、多くの顧客を抱えています。

またアシスタントには子供を持つ母親の方も多く、給与水準は業界でも高い部類になります。福利厚生も手厚く、正社員登用の可能性が明記されています。

『フジ子さん』のアシスタント求人も決して多いとは言えませんが、業界大手であることから求人の数も比較的多く安定しています。

求人サイトを調べるよりも、ホームページをこまめにチェックする方が有効であると言えます。

ホームページでの募集も大変アクセスしやすいです。

株式会社キャスター

オンラインアシスタント『CASTER BIZ(キャスタービズ)』を運営する企業です。

「労働革命で人をもっと自由に」をモットーにサービスを提供しています。

キャスターの事業は、単純に事務業務のアウトソーシングとも言えますが、その根幹は高い能力を持ちながらもそれを発揮する場が見つからない人々と、アシスタント業務への需要をオンラインで結び付けるマッチングサービスです。

『キャスタービズ』も業界大手であり、実績・経験・能力に自信のある方にはより適しているでしょう。

大手であるからか、キャスターの募集は大きな求人サイトでも見ることができます。
給与水準は高く、スキルや実績によっては月給30万円を超えることも可能です。
さらに福利厚生の面でも手厚く、子育てをしている方でもストレスなく働くことができるでしょう。

キャスターは大手の求人サイトでも募集を出していますが、これに合わせてホームページの求人情報を定期的に確認しておけば、募集を見逃す心配はなくなると思います。

\取締役CMOとコミュニティマネージャーが語る/

キャスタービズの独自インタビューを読む

株式会社クラウドワークス

オンラインアシスタント『ビズアシスタント オンライン クラウドワークス』を運営している企業です。厳密には現在は子会社である「株式会社ビズアシ」が運営しています。

クラウドワークスはクラウドソーシング業界では最大手の企業です。このオンラインアシスタントサービスでは、クラウドソーシング事業で培ったノウハウを存分に活用しています。

雇用の方法や給与面でもクラウドソーシングを土台にしていることもあり、他のオンラインアシスタント企業とは少々異なります。

まず時給制であることが挙げられます。クラウドワークスでは時間単価制と示され、およそ平均は1000~1500円です。ただ募集によっては4000円になることもあります。

業務内容や必要とされるスキルは他社と変わりありません。
雇用と募集の方法が他社と異なります。

クラウドワークスの基幹事業であるクラウドソーシング内において、登録しているフリーランサーは「ワーカー」と呼ばれています。

クラウドワークス内で『ビジネスアシスタント』の募集を掲載し、ワーカーはこれに応募するという形です。

他社のような契約形態ではなく、フリーランサーとオンラインアシスタントを結び付けるマッチングサービスとしての個性があります。

個人事業主として仕事をすることになり、まずはクラウドワークスに登録する必要があります。

多くの募集では、月30時間~か50時間~が稼働時間として設定されています。
固定された勤務時間が示されておらず、クライアント側に依存するため収入を計算しにくい面があります。

もしもっと仕事が欲しいとなれば、クラウドワークス内で自分で仕事を探して獲得するなど時間的なコストがあることもあり、時間的な制約があまりないことと安定した勤務体制のいずれを優先するかで評価は変わるでしょう。

株式会社トーイングウーマン

オンラインアシスタント『トーイングウーマン』を運営する企業です。

『トーイングウーマン』は業界でも高水準のコストパフォーマンスを示しながらも、高い専門性を有した経験豊富なアシスタントによる高品質なサービスをアピールしています。

『トーイングウーマン』はホームページでも大きくアピールしている通り、社会人歴10年以上のキャリア女性のみを受け付けています。

勤務時間は月~金曜日で、フルタイム(9:00~18:00の8時間)とパートタイム(9:00~18:00に間で4時間)が用意されています。

給与についてはいずれの勤務時間でも時給1000~1500円(試用期間1カ月は900円)の業務委託契約になります。

業務については、秘書業務や経理業務がメインになっています。WEB制作・管理や人事業務などは受け付けてないようです。事務業務に特化したサービスであることがうかがえます。

募集要項に記載されている求める人物像は、
・営業事務・アシスタント経験者
・マーケティング経験者
・秘書経験者、WEBの利用に慣れている
・コミュニケーション能力がある
・コンサルティング業務経験者
とされています。

経歴や勤務状況によっては報酬面で優遇されるそうですが、さらなるオプションも用意されています。

・弁護士資格
・会計士
・税理士
・経理事務経験者(5年以上)
・会計・財務経験者(5年以上)

これらの条件のいずれかを満たしていれば、報酬面で優遇されると明記されています。

募集についてはホームページの「リクルート」からアクセスできます。

『トーイングウーマン』は能力・実績・経験に自信があり、即戦力になれる方に向いています。

業務委託契約であり、契約社員や正社員登用の可能性などについては記載されていない点に注意が必要です。それに伴い福利厚生などもありません。

オンラインアシスタントの募集まとめ

オンラインアシスタントの募集は多くはありませんが、適切な方法で探せば見つかることも分かりました。

求人サイトを見るよりもオンラインアシスタントを運営している各企業のホームページを優先して見ることをお勧めします。

中でも業界大手の企業は求人の割合も多く、待遇面でも優れているため優先的に調べる必要があります。

ホームページをこまめにチェックし、求人サイトを合わせて適時見ておけば募集の見落としは防げるでしょう。

さらに、雇用形態や業務内容、福利厚生などと自分自身の希望を照らし合わせれば、きっと魅力的な募集に出会えることと思います。